フォーム改良で安定感大幅アップの❝タジ魔人❞
田島 慎二(たじま・しんじ)
①経歴 中部大一高‐東海学園大-中日(2012③-2024)
②2015年成績 64登板(0先発) 4勝6敗16H9S 75投球回 防御率2.28
③選手紹介
“タジ魔人“の愛称で知られる名古屋生まれのリリーバー。通算で462試合に登板し、セットアッパー・クローザーとしてドラゴンズのブルペンを支えた。切れ味鋭いスプリットで三振を奪う投球が持ち味。
ルーキーイヤーから56登板で35HPを記録するフル回転。翌年以降は与四球が多く不安定な投球も目立っていたが、サイドスローに近いフォームに転向し、スプリットの投球割合を大胆に増やした2015年は大幅に安定感が向上。阪神との開幕戦ではサヨナラ打を浴びたが、安定感のある投球を継続すると共に序列を上げ、夏場には抑えのポジションを勝ち取った。登板数、投球回はキャリアハイを記録するなど、タフな働きが光る一年となった。
翌年は前年の好調を継続し、開幕から31試合連続無失点のプロ野球記録を樹立。2017年はクローザーとして34セーブを挙げたが、勤続疲労もあり、翌年以降は不振が続く。2020年はキャンプで右肘の違和感を訴え、トミー・ジョン手術に踏み切った。
④選手画像
⑤パワナンバー 11200 10457 31960
⑥査定について
対ピンチC:得点圏 被打率.220 1本 、シーズン 被打率.247 4本
対左打者F:対右 被打率.189 1本 OPS.539、対左 被打率.333 3本 OPS.887
ノビE、球速安定、変化球中心
:ストレート 被打率.301 2本 空振り率3.5% 平均球速145.5㌔ 投球割合37.6%(slugger選手名鑑)
重い球+ゴロピッチャー
:GO/AO 3.29、ゴロ率65.6%(リーグ平均48.3%)は球界トップ級の数字
調子極端:月別防御率がきれいに波打っている
3・4月 1.08、5月 3.09、6月 2.31、7月 3.52、8月 0.71、9月 3.86
⑦コウテイペンギンの独り言
新人ながら抜群の成績を残した2012年、記録に残った2016年の作成が多い田島投手。それ以外の年を、ということで2015年を作成。指標ベースでは2016年を上回る点も多く、翌年の開幕からの無失点記録へと確かに繋がっていた1年だと思います。圧倒的なゴロ割合など中々クセの強い成績が刺さる。