トミー・ジョン手術から復活を遂げた❝タジ魔人❞
田島 慎二(たじま・しんじ)
①経歴 中部大一高‐東海学園大-中日(2012③-2024)
②2021年成績 22登板(0先発) 2勝1敗8H 18.1投球回 防御率2.45
③選手紹介
“タジ魔人“の愛称で知られる名古屋生まれのリリーバー。通算で462試合に登板し、セットアッパー・クローザーとしてドラゴンズのブルペンを支えた。切れ味鋭いスプリットで三振を奪う投球が持ち味。
勤続疲労もあり、かつてのクローザーは停滞が続いていた。2020年はキャンプで右肘の違和感を訴え、トミー・ジョン手術に踏み切った。2021年にはリハビリを終え、春季キャンプにも帯同。7月12日の広島戦で一軍復帰登板を果たし1回を無失点。8月中旬からは本格的に一軍に帯同し、9月半ばには勝ちパターンへ復帰。イニング数を上回る奪三振を記録するなど投球内容も上々だった。
翌2年は成績は落としつつも、21登板、33登板とリリーバーとしての役割を果たす。「勝負の年」として挑んだ2024年は、6月に一軍に昇格。しかし、初登板で一つのアウトも取れずに降板し、引退を決意する要因となった。引退試合ではかつてのチームメイトである京田陽太からスプリットで三振を奪い、有終の美を飾った。
④選手画像
⑤パワナンバー 11100 50457 32178
⑥査定について
対ピンチE:得点圏 被打率.333 0本 、シーズン 被打率.221 0本
対左打者E:対右 被打率.189、対左 被打率.333
ノビE、球速安定
:ストレート 被打率.290 0本 空振り率4.8% 平均球速144.2㌔(ベースボール・マガジン社選手名鑑)
奪三振:K/9 10.80
⑦コウテイペンギンの独り言
前回に続いて今季限りで引退する田島選手。開幕から31試合連続無失点のプロ野球記録、東京ドームでの圧倒的な相性の悪さなど印象に残ることが多く、非常に思い入れのある投手でした。その中でも嬉しかったのが2021年の復活です。苦しい時期が続いた中で、終盤には勝ちパターンに食い込む復活を見せてくれました。ルーキーイヤーからひたすら投げ続け、ブルペンを支えてくれた功労者です。お疲れ様でした!