青ゴジラ
選手名 福田 永将(ふくだ・のぶまさ)
①パワター (デフォより)
②経歴 横浜高-中日(2006高③巡‐2023)
③2019年成績 .287(310-89) 18本 66打点 0盗塁1死 OPS.877
④選手紹介
ドラゴンズが誇る雄々しき長距離砲。アクセサリー職人の父、ピアノ講師の母から成る芸術一家で育った“青ゴジラ”は、美しき放物線と鮮やかなバット投げでファンを魅了した。
中学時代には全国制覇を達成した有名選手。全国50校以上の勧誘から選んだ横浜高に進学すると、2学年上の涌井秀章ともバッテリーを組んだ。2年春から4番を任され、3年春に全国制覇。実績を積み上げ中日に入団した。
プロ2年目に内野手に転向。09年にプロ初打席初本塁打を放ったが、一軍に定着したのは2015年以降。2016年からは4年連続2桁本塁打。2018年はキャリアで唯一規定打席に到達した。
2019年は前半戦に定位置を失い、二軍降格も経験。その後、高橋周平やアルモンテの故障で出場機会を得るとスタメンに復帰。夏場以降は絶好調で、8月は打率.318で8本塁打。9月は打率.330、3本塁打、6殊勲打で自身初の月間MVPを受賞。年間通して巨人と相性が良く、打率.333、6本塁打と躍動した。
翌年以降は故障に苦しみレギュラーを守り抜けず。2023年も一軍で本塁打を放ったが、ヘッドスライディングの際に左肩を脱臼。リハビリ生活を強いられる中で、現役生活にピリオドを打つことを決意。10月3日の巨人戦(バンテリンドーム)で引退セレモニーが行われる。通算84本塁打を更新できるか。
⑤選手画像
⑥査定のポイント
◇2019年はレフトが主戦場でUZRも+3.0と良好だったが、翌年以降はマイナス。一三塁の守備力の方が高くなる印象
◇2019年の本塁打方向は左10,中5,右3。先数年から引っ張り方向の本塁打が増加していることもあり、おなじみの「広角打法」はオミット
◯500打数で29本塁打ペースかつ、本拠地が広いナゴヤドームでISOP.232。ここ数年の中日では屈指の長距離砲である点、広角打法を付けなかった点から弾道4に
◯対左:打率.352(88-31) 8本 OPS1.128と非常に好相性
◯プロスピ2019より「逆境」。ビハインド時:打率.308(104-28) 8本。殊勲打17もチーム2位で、重要局面で打っていたイメージがあるので採用
◯曲がる系:打率.289 8本 OPS.887、落ちる系:打率.281 1本 OPS.742。変化球に対しても器用に対応した
⑦編集後記
17年間お疲れ様でした。全盛期を見ていた選手の引退は寂しいものがあります。時折力みに繋がっている気もしましたが、真面目で真っすぐなところが好きでした。長距離砲らしい放物線は忘れられません。
下水流昂とは小中高の同級生で、横浜高では福田がキャプテン、下水流が副キャプテン。高校の同級生には他にも佐藤賢治がいて、一学年下には高濱卓也、二学年下には土谷健二、倉本寿彦もおり正に黄金世代といえるかもしれません。