遥か連なり 愛織りなす光
選手名 桂 依央利(かつら・いおり)
経歴 太成学院大高‐大商大‐中日(2014③‐2022)-日立製作所(2023-)
2016年成績 .182(143-26) 3本 11打点 OPS.528
選手紹介
二塁送球1.85秒の強肩を武器に谷繫元信の後継を争った捕手。打者としても非力ではなく、一発長打が期待できた。リードはセオリーを重んじ几帳面なのが強みである反面、頭が固く柔軟性がない点が指摘された。
ルーキーイヤーは投手への返球もままならないほど深刻なイップスに苦しめられた。この壁を乗り越え、2年目にはレギュラー争いに参戦。初スタメンでホームランを飾ると、夏場からは杉山翔大と併用となり一騎討ちに。ドリュー・ネイラーとは好相性で、8月7日にはアベック弾を放った。
3年目の2016年は開幕スタメンを勝ち取った。その後は杉山とのレギュラー争いが白熱。キャリアハイの59試合に出場したが、夏場以降は杉山に出番を譲った。打撃成績は低調に終わったが、3本塁打中2本が決勝弾だった。リーグトップの盗塁阻止率.407、捕逸も1と守備面での真価を見せた。
相次ぐ故障や他選手の台頭により、一軍の完全復帰は2021年に。初めてシーズン通して一軍帯同し、二番手捕手の座を確立した。打率.254と打撃面でも成長を見せた。しかし、2022年は10試合の出場に終わり戦力外に。社会人野球の名門・日立製作所に加入し、選手兼コーチとして再スタートを切る。
査定について
チャンスE 得点圏 打率.147(34-5) 1本
対左投手E 対左 打率.173(43-9) 0本 キャリア通して左が苦手な傾向にある
初球 ノーストライク 打率.353(34-12) 2本
三振 三振率23.2%、2ストライク打率.075(80-6)
コウテイペンギンの独り言
イップスを乗り越え、レギュラー争いに参戦するなど思い出深いキャッチャーでした。名前が上手く織りなされた応援歌も名曲。捕手の頭数が足りないこともあり、今シーズン限りでの退団になったときはびっくりしました。社会人ではプレイヤー・コーチ両方で持ち味を発揮して欲しいです。